「女王陛下のお気に入り」人間の本質をさらけだす内容に圧巻!




2018年に映画「女王陛下のお気に入り」は海外で公開され、2019年に日本でも公開されます。

2019年2月26日に開催されたアメリカのアカデミー賞でノミネートされた本作品。

数多くあった2018年度の公開映画のうち、ノミネートされた作品は7本だけ!

その中に見事選ばれた根気あの映画「女王陛下のお気に入り」は、まさに圧巻の世界観でした。

今回は栄えあるアカデミー賞にもノミネートされた映画「女王陛下のお気に入り」の感想を紹介します。

 

キャスティングから計算されつくした人間劇

物語は18世紀はじめ、フランスと戦争勃発中のイギリスが舞台です。

自国が戦争しているのに女王陛下は驚くべきセリフを平気で言います。

予想通りそんな「女王」は飾り物で、誠治を動かしていたのは女王の次女・サラでした。

このサラを演じているのは、一世を風靡した美人女優・レイチェル・ワイズ。

昔から綺麗なドールフェイスでしたが、今も健在の美しさの彼女は、最近風変わりな映画によく出演しています。

今回の映画「女王陛下のお気に入り」の監督・ヨンゴル・ランティモスとは今回で2回目のタッグを組みました。

前回タッグを組んだのは映画「ロブスター」。

この映画もとても奇抜でとても面白く、普遍的な愛を描いた一風変わったラブストーリーです。

 

女王の代わりにサラが政治をつかさどっていた間はよかったのですが、そこにサラの親戚であるアビゲイルがやってくるのです。

このアビゲイルがなかなかの人物!

アビゲイル演じるエマ・ストーンは映画「ララランド」で主演した有名女優ですよね。

まさに新旧の女優をキャスティングしたことと、この映画での配役の設定はまさに見事です。

現在の印象と、映画でのキャストを見事にリンクさせ、女のプライドと焦燥感が、深く考えずとも感じ取ることができるのです。

 

女と女の心理的な駆け引きが見もの!

オリビア・コールマン演じる女王に気に入られるために新人次女のアビゲイルは画策をはじめます。

若く可愛らしく賢いアビゲイルを女王がすぐに気に入ります。

焦った中年の次女、サラは焦って女王陛下にアビゲイルを辞めさせるように言いますが、逆にそのサラの気持ちを逆手にとって、女王は楽しむのです。

普段からサラに政治を乗っ取られ、自分の立場はお飾りで、サラに馬鹿にされているようにも感じていたのかもしれません。

しかし女王の座は絶対です!

その座を利用して、サラを翻弄する女王。

そしてサラとアビゲイルの「女王陛下のお気に入り」の座を巡る競争が始まります。

 

衝撃のラストへ!王のお気に入りはいったい誰?

最初の雲行きの良くない予感が、的中するこの作品の展開は、壮絶そのものです。

そして登場人物の女優が美しければ美しいほど、きらびやかな世界の底を覗き見ることができます。

その世界の底とはいったいどんなものなのか。

女王の持っている特権に浮足立つ2人の女性たち。

気に入られることが出来れば、自分の人生は180度変わるものとなるでしょう。

そしてとうとう女王はお気に入りを1人に絞ります。

それは新しい次女のアビゲイルでした。

今まで尽くしたサラは、顔に多くな傷を負い、女王の元から追放されてしまうのです。

 

ラストの意味が明かされる「人間とは?」と問われる最高傑作

最後に女王のお気に入りあアビゲイルに決まりました。

アビゲイルは女王のペットであるウサギを一緒に可愛がっていたので、その部分を気に入られたようでした。

そしてサラを捨ててアビゲイルを選んだ女王に、アビゲイルは自分は女王と「対等の立場」になれた、と感激します。

しかしそれはアビゲイルの希望的観測と、勘違いであったことが、ラストですぐにわかるのです。

男女の仲では恋愛が成就すれば、その間柄は対等です。

もしくは女性の方が上の立場になることもあります。

 

しかし今回の女王とアビゲイルの関係は主従関係よりも、もっと濃い関係といえるでしょう。

アビゲイルとペットのウサギを同等に扱う女王の態度。

もしくはアビゲイルの方がウサギよりも下かもれません。

女王よりも賢く上手に政治を操っていたサラの機転に嫉妬していた女王は、サラよりも無能なアビゲイルを自分の側近に置くことで、自分のプライドを守ったのです。

 

まとめ

今回は注目のハリウッド映画「女王陛下のお気に入り」について紹介しました。

この映画では、昔の1時代を築いた可憐な女優、レイチェル・ワイズが起用されました。

そして現代の可憐な女優、エマ・ストーンとレイチェル・ワイズの対比と生々しいやり取りが見どころになっています。

しかもその末にアビゲイルが手にしたものは小さなものだったと思います。

絶対政権の元では、市民はちいさな存在でしかない、と監督が語り掛けているように思えます。

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