「にがくてあまい」料理が生み出すラブストーリー

野菜嫌いの女子と、お料理上手で野菜好きなイケメンが、いっしょに暮らすことになったラブストーリー「にがくてあまい」。

主演は今話題の女優・川口春奈と、「おっさんずラブ」で絶大な人気がでた林遷都です。

気が強くて野菜嫌いなヒロインが、ひとめぼれしたのは実は「女嫌いの男性」という、スッタモンダしそうなラブストーリー。

今回はそんな映画「にがくてあまい」の感想と見どころをご紹介します。

興行成績がイマイチだったのはなぜ?

この映画「にがくてあまい」は、野菜を絡めたかわいらしいエピソード満載の映画。

しかし、あまり映画館に足を運ぶ観客数が伸びなかったらしいのです。

同じ時期に川口春奈と福士蒼汰が主演した映画では、興行成績がダントツに飛びぬけていましたが、今回はイマイチな成績。

それは「野菜嫌いのOLが野菜スキのイケメンに恋をする」という地味な設定だけではないようなんですね。

 

川口春奈が演じるのは、1人暮らしをしていて野菜が嫌いで一切食べないマキ。

ある日バーで林遷都演じる渚(なぎさ)に惹かれて、酔った勢いで渚の部屋に転がり込みます。

という無理矢理な展開は、原作がマンガだからこそ成立するのでは?と思える展開ですよね?

そして相手役の林遷都はこのころ、映画ではよく顔を見かけていましたが、それらの映画は地味な映画が多かったように思います。

 

DVDの売れ行きは絶好調の理由

映画の動員数はあんまりよくなかった映画「にがくてあまい」ですが、DVDの売り上げやレンタルの成績は上々なのだそう。

その理由は、川口春奈と林遷都の人気に関係がありました。

川口春奈は、この映画のころにはさまざまなメジャーな映画のヒロインをつとめだした頃でした。

つまり林遷都の知名度が、この映画の公開のころはまだあまりなかったんですね。

その後大ヒットドラマ「おっさんずラブ」に起用され、ブレイクした林遷都。

このドラマが終了した後に、遷都ロスになった女性たちがこぞってDVDの購入、レンタルする!という現象が起こりました。

しかもこの映画はドラマ「おっさんずラブ」にリンクする部分が多いんです。

そのことも加味して、林遷都のブームとともブレイクした映画「にがくてあまい」。

少し遅咲きではありますが、この映画「にがくてあまい」は公開終了後にブレイクした不思議な映画なんですね。

映画「にがくてあまい」の感想と見どころ

酔った勢いで渚の部屋に転がり込んだマキは、そのまま渚の部屋に引っ越してくることになりました。

ただし条件は、「渚の野菜料理を毎回残さず食べること」。

その条件を承諾するほど、渚のことが好きになったマキは、渚の野菜料理だけは食べられるようになるんです。

つまり食わず嫌いだっただけのなのかな?と、思いますが、渚は実家で野菜がらみの嫌な思い出があったらしく野菜がトラウマになっていたようなんです。

つまり好きな人が作る野菜料理なら「好き」が上回るから食べられる、ということなんですね。

今まであるようで無かったこの切り口は、とても面白い設定です。

 

ケンカの絶えない2人ですが、ケンカをするたびにお互いを知っていく2人。

女嫌いだった渚も、マキの面倒だけは見られるので、マキは「特別な存在」なのでしょうね。

最初からそのことが心の奥ではわかっている2人なのに、素直になれずすったもんだを繰り返すんです。

結局最後は、マキを女性としてではなく「人間」として好きになっていく、という事を渚が匂わせてラストを迎えます。

 

まとめ

今回は映画「にがくてあまい」の感想と見どころの紹介でした。

映画の結末は、観客に結論をゆだねるような形で終わっています。

しかし、わかりやすい男女の恋愛の結末だけが、映画の終わり方とはかぎりません。

「恋」の始まりではなく、育ててゆく野菜の芽がやっと土から顔を出した?というくらい「小さな恋のはじまり」。

そんな終わり方で終わる映画もあっていいのではないかな、と思います。

体にいいものを食べることと、人間愛に包まれた美味しい料理の物語。

この映画を観ると、誰かと野菜が食べたくなるかもしれませんね!

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