ハリウッドスターであるトム・クルーズといえば、誰もが知ってる有名スターですよね。
彼の代表作品は、アクションあり推理もハイレベルな「ミッションインポッシブル」。
しかし「ミッションインポッシブル」のシリーズの合間に、もう一つの【スパイ映画】にトムが出ていたのをご存知ですか?
その映画のタイトルは「バリーシール〜アメリカをはめた男」です。
今回はトム・クルーズのもう一つの顔を見ることができる映画「バリーシール」の感想を紹介します。
どんな俳優が出ているの?
【バリー・シール】トム・クルーズ
当初の職業はパイロット。
CIAからスカウトされて、スパイの道に入る。
【シェイファー】ドーナル・グリーソン
バリーをCIAにスカウトした張本人。
バリーに色々な仕事を斡旋する。
【ルーシー・シール】サラ・ライト
バリーの妻で、贅沢好き。
【JB】ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
ルーシーの弟で、常識を知らない青年。
バリーが持っていた多額の金額を見つけて、黙って車を買ってしまう。
映画「バリーシール」はトム・クルーズ以外の俳優さんは、無名の方が多いですね。
しかし演技力は流石ハリウッド!と、感情移入できる俳優陣でした。
とくにルーシーの弟、JBは圧巻の演技力!
そしてそのJBに戸惑うトム・クルーズの演技が、観客に言いようのない焦りを与えるんです。
「事実は小説よりも奇なり」を体現できる驚きの実話
2017年に公開された映画「バリーシール」は原作はなく、実在した「バリー・シール」という人物をモデルに作られた映画です。
航空会社でパイロットをしていたバリーが、突然バーであった男にCIAにスカウトされる、というお話。
スパイ映画なのに、そんな雰囲気を一切感じさせないのはトム・クルーズの爽やかな演技力と言えます。
カッコよく、なんでもサラッとこなしてしまうトム・クルーズ扮するバリー。
毎日同じことを繰り返す平坦な毎日に飽き飽きしていたバリーは、スリリングなスパイの道にどんどんのめり込んでいきます。
人生は駆け引き&綱渡りの人生
最初にCIAにスカウトされたときに、躊躇するバリーですがシェイファーにセスナ機をもらったことで、意気揚々とスパイ活動を始めます。
最新のセスナ機を使った仕事で毎日スリルを味わうバリーの様子は、まるで子供そのもの!
観ている方も楽しくなりそうな映像とスピード感で刺激的でした。
しかしその仕事はお給料が少なく、バリーは「他の仕事もしたい」とシェイファーに申し出るのです。
それからどんどん仕事のレベルはアップしていき、コロンビアの織、カルテルの仕事をするように。
収入は増え、妻も喜んで家族で贅沢三昧の日々。
このあたりのエピソードもテンポよくはじけている感じで、楽しそうでした。
まるでバブルが連続してはじけるような映像の数々は、バリーの人生が絶好調であることを象徴しているようです。
しかしそれはあくまでもバリーがうまく綱渡りをしているからです。
スリルを味わいながら大金を儲けて成功する生活。
バリーにはその刺激がたまらなかったのでしょうね。
突然現れたトラブルの種
そんな生活をしていたころにバリーのもとにある少年があらわれます。
それは妻ルーシーの弟、JB。
彼はその性格ゆえに、集団生活になじめず仕事もできない。そしてルーシーを頼ってきたのでした。
JBを受け入れたバリーでしたが、JBの行動が気になる様子でした。
そしてこのJBがバリーの隠していたお金で散財を始めて、マークされてしまうんです!
このことがきっかけで、バリーの生活はガラリと変わっていく様も見ものです。
家屋を押収されるときも、着ている衣類には警察が手を出せないので、ありったけの宝石をルーシーに付けます。
そしてバリーは自分のツミを軽減するために、司法取引に関わることになりカルテルの組織に目をつけられるのです・・・。
このラストの展開があっというまに転がる石のようなスピードある展開で、いつも明るいバリーもふざけてはいられない状況。
観ているこちらもヒヤヒヤする展開でした。
曲もカッコよく「バリーシール」の世界観にピッタリ!
本作品「バリーシール」のエンディング曲は「X Ambassadors」の楽曲【The Devil You Know】。
映画のスピーディーな展開に合わせて、さらにラテンアメリカを舞台にしたこの映画にピッタリのカッコいい曲になっています。
ラストは意外な終わり方をする映画です。
この作品の結末を軽くするために、ラストを飾るふさわしい曲になっています。
まとめ
今回はトム・クルーズが2017年に主演した映画「バリーシール〜アメリカをはめた男」の紹介でした。
破天荒なスパイの人生を描いたこの作品。
スパイとして、アメリカをどんどん欺いていきました。
しかしタネを明かしてみれば、バリーの黒幕でCIAのシェイファーは、CIAの組織の一介のデスクワークにすぎない存在。
さまざまな角度から楽しめる本作品ですが、みんな一人一人が組織のちいさな歯車でしかないことを、この映画は示唆しています。
そしてバリーは誰を守ればよかったのか?
最初からCIAに入る前に「NO」と言えばよかったのでしょうか。
運命に翻弄された実在した彼の、雲をも飛びぬけた破天荒な人生を、是非体感してみてください。
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